第19章 思い出 ☆彡
でもきっと、そんな事はないと思っていた。
結構、確信しているのだ。
俺の知ってる煉獄は
中途半端なことはしない。
そしてあのチビたちは
煉獄に果てしなく懐いている。
簡単に離れようとはしないだろう。
そんなチビたちを、煉獄はきっと
可愛いと思うはず。
となればだ、ないがしろには出来なくなる。
故に、
あいつらの帰りはもっと遅くなる、
と、俺は踏んでいた。
しかしそんな分析を睦は知る由もない。
「ひ、ぁあ…もう、やだよぉ…っ」
「いや、か…?」
「ん…きもちいの、もう怖い…から…っ」
「気持ちいいの?」
目を潤ませた睦は
「だって天元、
…いつまでも終わってくれないんだもん…」
俺にしがみついたまま必死に訴えた。
……。
それは逆効果だと、言い続けて来たはずなのに。
もうムリ。
「終われねぇのは、睦が可愛いから。
終わんのもったいねぇだろ?
逃げんなほら…こっち来いよ」
無駄な抵抗。
ずり上がって逃亡をはかる睦の両膝を
肘にひっかけ引き戻した。
「あ…っ!だめ、なのッ」
「ふたりで気持ちよくなろうな…?」
「やはぁ…ッ!いやぁんっ」
ゆるゆると擦り合わせていたモノに
少しだけ角度をつけてやると
吸い込まれていくようにすんなりと
睦が受け入れてくれる。
「あ、あ…ッ…ん、は…」
宣言通り、ゆっくりと挿れた。
相変わらず、柔らかい膣壁が俺を程よく扱き
快感を煽る。
「あ″ー…ほんとイイな…」
そんな一言を呟いてしまった。
ほんの独り言のつもりだったが、
「わた、し、で…気持ち、よく、なる…?」
睦が見事に反応。
おお?珍しい…
いつもなら俺に溺れて聞こえちゃいねぇところ…
ゆっくり効果か?
「あぁ、…睦じゃなきゃ、
こうはいかねぇよ」
ちゅ、と瞼に唇で触れた。
嬉しそうに微笑んで
「よか、た…もっ、と、がんばるから…
私ももっと…よ、くして…」
そう言った途端、
ナカがきゅうっと俺を締め上げる。
「うっ、ぉ…!睦っ…」
もともとこいつのナカは最高。