第17章 愛月撤灯
抱く度に思う…
早く、愛しい睦が
俺の子を宿せばいい。
もし、こいつが俺の家族を増やしてくれるなら
それ以上の幸せがあるだろうか。
それを考えると、
毎朝毎晩、睦を抱く事をやめられない。
睦は俺のことを
色狂いか女狂いかと勘違いするかもしれねぇが
…俺は、お前との子が欲しい。
「んっんっ、んう″っ」
深い想いが体現される。
睦の奥深い場所に植え付けようと
より強く突き上げてしまう。
「んあぁっ、まっ、て…っ、
つよい…ぁあうっん…」
わけもわからず激しく求められる睦は
ただ狂ったように善がり夢中で俺に溺れていく。
お前はきっと、不安になったりするんだろう。
「睦…」
でも、俺となら乗り越えてくれるか…
「俺を受け入れて、くれるか…?」
「…っあ……ぇ…?」
至近距離で見つめ合い
睦は不思議顔で俺に訊き返す。
「俺を、満たしてくれ…」
「…ど、したの…?愛し、てるよ…?」
優しい瞳で、俺の頬を撫でた。
そのまま引き寄せて口づけてくれる。
髪をかき上げると俺の目を覗き込む。
「泣か、ないで…天元…そばにいるよ…」
涙なんか出ちゃいない。
でも、俺の心が泣いてる事を感じ取り
慰めるように抱きしめてくれた。
心が通じるって、なんて安らぐんだろう。
「睦…、離したくね…」
「あ、あっ…はな、っれな…ぁあ、」
吐精感がせり上がり
後ろから思い切り突き上げた。
「や、やぁ!ひう、っあん、イ…っ」
震える睦を力いっぱい抱きしめて
「…っふ、…く…」
睦のナカに全てを吐き出した。
「…っはぁ…は、」
荒い呼吸を繰り返し、
腕の中に収まったままの睦が
俺を見上げた。
それにつられて
俺も睦を見下ろす。
何か、言いたげな瞳とぶつかり、
「……なんだ」
脱力した俺は、一言しか発せない。
「……すごく、愛しい」
睦はにっこりと、綺麗な微笑みを浮かべた。
それに、つい見惚れてしまう。