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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第17章 愛月撤灯





睦を前にしたら、
止まることなんてできなくて…。

「悪ィ睦…止まんねぇ」

こんな時は素直に謝罪するに限る。

膨れ上がる欲を奥までねじ込んで
ぐりぐりと押しつけてやると

「っきあぁ!」

吐き出すような悲鳴を上げる。

「やだ…っそれ、」

睦は俺の肩に手をつき、
腰を引いて逃げようとした。

「待て…行くな」

離れた睦の身体を、
力を込めて引き戻す。
元の深さに挿れられて

「んんんぁあ…っ」

めちゃくちゃに暴れ出す睦。
それを全身でのしかかって押さえ込み
顔の両脇に肘をついて
狂ったように善がる睦の
欲にまみれた顔を間近で見つめた。

どこをどうすれば、こいつがどうなるか
知り尽くしているつもりだった。

「やぁあ、いやぁ…!
だ、め、もう、そこぉ!」

「ココ、いいのか…?」

「ひぁあ!」

「…そ、かよっ」

「あ、ぁあ、あ!待って!天、元…っ!」

俺の背中に全ての指のツメを思い切り立て
ぎゅうっと握り込もうとする。
そして、

「——っ‼︎」

声にならない喘ぎを吐き出した。

毎度の事ながら、こいつを乱し狂わせるのは
俺だけの特権だと思うと、心が震える。
どこまでも堕としてやりたくなる。

狂ってんのは、完全に俺の方。


睦は俺の愛を受け止めて
それと同時に、何度目かの絶頂に震え
荒い呼吸を繰り返していた。

ゆっくりと身を離して
隣にごろりと寝転ぶと
ぐったりとしている睦を
こちらに向けて抱きしめる。

ホントのこと言うと、まだまだ足りねぇけど、
こいつをこんなにしておいて
更にもう一回、なんて
さすがにそこまでは出来なかった。

労うように頭を撫でる俺に、
多少呼吸の整った睦が

「ごめん…天元」

消え入りそうな声で謝ってくる。

「…ん?」

思考を巡らすが、
そんな事を言われる覚えはなかった。

「私…今、背中を思い切り…」

背中…

「あぁ…大丈夫だ、気にすんな」

額に唇を押し当てる。
あんな時に、
そんな事を思う余裕はねぇだろう。


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