第13章 輪廻
「待って、ならわざわざこんなとこでシなくても、
どっかホテルでも行ってちゃんと…っ」
「わかってねぇなぁ。
こんなトコだから燃えるんだろうが」
「…ヘンタイさんなの?」
「…多少な」
「そうなんだ」
特にイヤがる風でもなく
2、3回頷いてみせる。
「だいたいお前…我慢なんか出来ねぇだろ…?」
下着の上から指に力を込めると
じわっとしみる。
「んぁっ…」
この体制で下着を脱がすのは無理だ。
仕方なく大事な部分を隠す布を指でずらし
秘部を曝す。
「ん…っ」
直接割れ目に中指を沿わせ
愛液を掬ってやる。
ぐっしょりと濡れたそこは、もう準備万端だ。
さっきしまわれた俺のモノを
取り出してそこにあてがった。
「えっ……」
戸惑ったように下を見る。
「ちょっと…今ヌいたばっかりでしょ…⁉︎」
俺の復活に驚く睦。
「…まだまだ治まらねぇけど?」
戸惑う睦の腰を
半ば無理矢理引き寄せて挿入していく。
「は…っ…まって、おっき、い…!」
苦しそうに呻きながら俺の胸に腕を立てる。
「そのうち、善くなる…
俺の味が忘れらんなくなるぜ」
睦のナカはよく締まる。
俺のモノが割り入っていくと
うねって絡みつき、きゅうきゅうに締め付ける。
何だか、泣きたくなるような安心感。
こんな気持ち、初めて知った。
…或いは、ひどく懐かしい…
「睦……俺…」
俺が言いかけると、
「いやっ…名前…呼ばな、で…っ」
首を振って涙声を出す。
「…睦…?泣いてん、のか…?」
「よば、ないで、よ…っ…ん…あぁっ!」
強がる睦の目から
雫がこぼれて流れ落ちる。
「何で、泣いてんだ…?泣くなよ睦」
何故こんなに切ないのか。
こいつが泣くのを、見たくねぇ。
「…俺がそばに、いてやるから…」
どうしてそんな言葉が口をついたのか、
自分でもまったくわからなかった。
だけど、そうしてやりたいと、
思ってしまったんだ。
「あな、たが…?」
睦は、ひどく蕩けた目で俺を覗き込む。
それが、何とも可愛くて…。
「天元だ」
「天…?」
「俺のこと。呼べ」
「…天元…っあぁっん!」
名前を呼ばれた途端
たまらなく愛が溢れ出してしまった。