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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第52章 スルタンコラボ更に追加 〜睡蓮の願い〜






「あそこまで取り乱す何があったの?
私に謝ってたでしょう、何をしたの?」

「あの…私…」

ひどく言いにくそうにしているジャナは
チラリと私を見遣りすぐに
明後日の方向に顔を背けてしまう。
あんまり追い立ててもなぁと思い
ジャナの心が決まるまで待つ事にすると
それに勘づいた
察しのいい彼女は意を決したように拳を握り
大きく息を吸い込んだ。

「睦さまがどのようにして
王子様とお話しをされるのかと思って
ドアの外でつい盗み聞きをしてしまいました!
申し訳ございませんでした!」

半ば叫びながら
ガバッと頭を下げる。

…何ということだ。
聞いていたとな…?

よかった…
ヘンな会話をしていなくて。
いつもみたいに、
誰かに聞かれたら顔から火を吹くような
甘々な言葉を交わしていなくて…!
天元の誘いを断っておいて良かった!

多分、ジャナの気配に
彼は気がついていたに違いない。
気がついていながら
あんなふうに堂々と誘ってくるとか…
本当にあり得ない。
あぁ、危なかった。

「…えぇと…それは…
それは……なぜ?」

色々ある、思う事が。
でもとりあえずそれだ。
なぜそんな事をした?

「だって、恋人同士、って
どんな会話をするのかわからなくて…
いえ!そもそも私…会話をするのが苦手と言いますか、…よく知っている方なら大丈夫なんです、だけどあまり知らない方だと急に言葉が出て来なくなるといいますか…続かないと言いますか…。だから恋人同士ってどんなふうにお話しをするのかなぁって思ったけど、私の周りにそんな関係の人いなくて…もう睦さましか浮かばなかったんです失礼だってわかってました。追い出されても仕方ないくらい失礼だって思ったけどでも、もう…」

「ジャナ…!ちょっと、」

「どうにもならなかったんです!だって明日も…明日…いやもう今日ですよ!日付け超えてます!今日また会うのに…っ!なのに睦さまったら、早々に王子様を追い返しちゃうから何の参考にもなりませんでしたぁ。どうしたらいいんですかー」

「待ってよジャナ、」


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