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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第51章 .☆.。.:..密室:*・°☆.







「なら、そう言ってくれればよかったのに…」

私にあそこまでしなくても
最初から言葉で伝えてくれていれば
それだけで済んだんじゃないだろうか。

「お前、口で言っただけじゃ
絶対ぇきかねぇだろう」

「どうしてですか。わかりますよちゃんと」

「なんだかんだですぐに出てくだろ。
そこまでしなくても大丈夫だとか言って」

「それは……そんな事ありません…」

「ウソをつけ」

うん、うそをつきました。
絶対にそうなる。
自分でも否めない。

「喉元過ぎればナントヤラだ。
お前はすぐにおかしくなるくせに
ほんの数分後には何もなかったみてぇに
ケロッとしやがって…
心配してるこっちがおかしくなるわ」

「だってそれは…
宇髄さんがいてくれるからでしょ…
絶対にそばにいてくれるって思うから…」

「……」

あぁやっぱり、
言わなければよかったな
ものすごく恥ずかしいや…

「…睦、俺のこと怖ぇんじゃねぇのか」

「え…怖くありません」

怖いどころか
大好きすぎてどうにかなりそうですよ。

「は?さっき、そう言ったろ」

「その手は、怖いです。
私の事おかしくするから…」

あ、また余計なこと言っちゃった…

でももういいか。
あんな事をした理由もはっきりした事だし。

単に私を弄んでいたわけではなかった。
やり方は多少強引だったとはいえ
それがわかった事は最大の救いだ。

「今みてぇに動けねぇようにする為だ、
おかしくもする。大成功だろ、
もう1人でここから出られなくなった」

「そこまでされて、あんな事になって…
そのせいでもっとってなる自分が
すごく怖かったのに…」

思い出しただけで泣けてくる。

「な、んで今更泣くんだよ!
もういいだろ、許してくれ」

宇髄さんが珍しく音を上げた。

「だって…!あんなの私じゃない!
恥ずかしすぎて顔なんか見せられない!」

私はまた小さくうずくまる。
今更だろうがなんだろうが
私は今、まだ心が整っていないのだ。


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