第51章 .☆.｡.:..密室:*・°☆.

お互いのお腹の間にあったモノが
いつのまにか復活を遂げている事に気づき
ハッと彼を凝視めると
ニヤリと不敵に笑い

「次は、もっとゆっくり楽しむか…？」

恐ろしいくらい優しく微笑んだ。

次⁉︎
そんなものはもうない！

そう思った私だったけれど
ここまで膨れ上がっているものを前に
結構ですとも言いがたく
だからと言ってはいどうぞとも言いづらい…

なんとも返事が出来ずにいると
宇髄さんは膝を立てて座り直した。

…これじゃ、密着したまま少しも動けない。
だって、彼の上に跨っている私の両脚の付け根を
後ろから押さえ込む格好だ。

私を解放する気なんか更々ない。
小さく首を振った私になんかお構いなしで
妖しく腰を擦り付け

「もっと、くっついてようぜ…？」

私を誘う。

「や…やだよもう、」

私はもう満たされていたし
程よい疲労感に襲われていて
それ以上は望んではいなかったというのに

彼の欲が首をもたげているのを知り
その先の快感を思い出して全身が震えた。

そんな快楽を覚えてしまったから
こんなふうに期待をしてしまう。
身体がこの人を覚えているから
すぐに身体が熱くなってくるんだ。

…どうしよう…


「俺だけのモンになってくれよ、
睦が、欲しい…」

甘い囁きが耳の奥に落とされる。
あぁ、もう…

「も、宇髄さんの、です」

それだけで息が上がった。
その気にさせられてしまったようで
少し悔しいような…

簡単に、堕とされるの

「なら、いいか…？」

いいか、なんて
私が拒んだって聞いてくれないくせに。
















「ん……」

唇に温もりを感じたような気がして

…夢でも見ていたかもしれない

それでもなんとか瞼を開けると
ぼんやりとした視界の真ん中に
見慣れた顔があるような気がした


「…ずいさ…」

さすがに、まともな声が出なかった。
ついでに言うと
瞼を開き続けておく事も出来ない。

あの後、強行突破した宇髄さんに
わけがわからなくなるほど乱されて
結局疲れ果てて眠りこけた私。