第11章 愛心
イッたばかりの睦の中は
相変わらず最高の居心地。
一番奥まで押し込むと、目を見開いて
全身がガクンと落ちたように震え、
「い…あぁ…!だぁ…め…っ」
呻きに近い声を出した。
「おかえり睦…
…よくイく、えらい子だなぁ…っ」
「ぁあっ深…すぎっ…くるし…」
そう。でもそれがまた、イイくせに。
早くて細かい振動を送れば、
俺にしがみついて可愛く啼くし、
ゆっくり大きく貫けば
背中をそらして涙を流す。
「いや!ま、た…っあ、ぁあっああ″!」
つま先をピンと伸ばし全身を痙攣させているが
申し訳ない事に俺はまだイきたくない。
この1ヶ月を、今夜だけで取り戻すつもりだった。
「だめ!やぁっ…おねが…やぁ!」
「可愛…睦、悪…終わりたくね…っ」
「宇髄、さんっ、…ひぁっ」
深く挿入しながら、
愛芽を摘み、胸の頂を吸い上げる。
すると、狂ったように善がりだし
「いっぺん、に、しちゃ…
…ぁんっあ…いやっあ、あんんんっ!」
あっけなくイってしまう睦が
もう可愛くて、俺の方こそ更に狂い出す。
「いやぁ、もう、いや!
いきたぐ、な…っいあ″あ″っ!」
すでにおかしくなっている睦は
さっきから少し動くだけで達してしまう。
俺の欲を強く搾り取ろうとしてくるナカ。
加えてこの激しい喘ぎを聞いているうちに
俺も満たされてしまって、
睦の腹の上に、とうとう欲を吐き出した。
睦は再び意識を手放した。
腕の中に引き寄せて、
髪に顔を埋め、
いつまでも睦の存在を感じていた。
相変わらずの朝寝坊。
でもそれは、
俺がムリをさせるからだってわかっている。
普段の睦は、ちゃんと決まった時間に起きて
規則正しい生活を送っているのだ。
ちょうどいい事に、
今日はこいつも休みだろう。
少しくらいゆっくりしたっていいはずだ。
そう思い、静かに寝息を立てる睦を
なんとなく眺めていた。
あぁ…ゆっくりできるって幸せだ。
同時に、こんな事をしていてもいいのかと
少し焦る。
今まで張り詰めていたものがいっぺんに緩んで、
もうボケてしまいそうだ。