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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】
第44章 .☆.。.:.夏色.。.:*・°☆.
春
桜舞う、校門までの道をぼんやりと歩く。
入学式会場までの道のりが
遠くすらかんじていたというのに。
この晴れの日に、
足取りは重かったのだ。
なのに、
少し前方に広がる
ある光景に釘付けになった。
たくさんの新入生たちを避けるように
その人物だけが
目に飛び込んでくる…
すでに散り始めた桜に紛れた、眩しい人。
桜を見上げる仕種が
あまりにも美しかった。
何もなかった自分の中で
何かが始まったような気がしていた。
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