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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第38章 金魚の昼寝





もう、気遣う事もなくなり、
俺はゆっくりその上に体重を乗せた。

「ちょっ、と…!重たい…っ」

「んー…」

そんな文句、可愛いもんだ。
その辺で子猫が鳴いてるのとおんなじだ。

俺の手が身体の線をなぞり出すと
本格的に焦り出した睦は
俺の頭にから手を離し

「ねぇ、離して…!もうくっつかないで」

と、…

………

いやいや。

「お前それはねぇんじゃねぇの?
最初のこと思い出してみ?
元はと言えば睦がくっついて来たから
こんな事になったんだぞ」

「う…ッ…そう、だけど…
でも天元もう冷たくないんだもん。
どっちか言うと天元の方が熱い!」

「ほー…暑苦しい俺とはくっついてらんねぇと」

「えッ⁉︎違う!」

睦は慌てて否定する。

「そうじゃなくて、…えぇと…」

オロオロし出す睦…
それに追い討ちをかけるように

「俺はもう、用済みか?」

悲しげに声を落として聴かせた。
すると

「違うったら…!ごめんね、」

俺を悲しませたと勘違いした睦は
更に狼狽え出して謝罪まで口にする。

「謝るくらいなら今度は睦が俺を冷やせ」

「えぇっ⁉︎冷やすほど冷たくないもん!」

「なら2人でもっと熱上げればいい」

「え…?」

「気温よりも体温が上がれば、涼しく感じるだろ」

俺の言葉を受けて、
睦はわけがわからないというような
ほけーっとした顔をした。
気が抜けすぎだ。
加えて可愛すぎ。

「それは…どうやって…?」

恐る恐る…
それでも尋ねてくるあたり、
肝が据わっていると褒めてやらねぇ事もない。

「ヘェ…聞くのか?」

わざと怯えさせるような事を仄めかす。

「だって…聞かないと、わからないでしょ」

「そうか…?」

わかってるはず、だけどなぁ…?

腰のくびれ辺りで止まっていた手を
するりと滑らせ
睦の下腹部を撫でた。

臍の下を掌全体で撫で回すと

「…っ⁉︎」

びくりと腰を跳ねさせる。

「おわかり戴けましたかねぇ」

ニヤリと笑うと
頬を更に赤くして

「…わかり、ました」

消え入るような声で返事をした。














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