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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第37章 初恋





「鵜呑みにすんな。
他所は知らねぇが俺は違う。
だってお前、俺だぞ?
そこいらの野郎とは別格だ。
もう狂ってんだから。
睦しかいらねぇのー」

「そう、なんだ…」

「…随分と嬉しそうだなおい」

頬を指先でつついてやると
くすくす笑って

「飽きたりしないの、おかしいねぇ?」

「おかしいか?」

「うん…だっていつまでも好きなんだよ?
おかしいでしょ」

「だから狂ってるって言ったろ」

「そっか。私も狂ってるのかな…」

「睦は可愛いからいい」

「えぇ…?可愛い関係ある?」

「あるある。大アリ」

睦は首をひねり
俺を見上げる。

「じゃあ天元はかっこいい?」

「かっこよく狂うって
それこそおかしいだろ」

「可愛く狂うのもおかしいよ」

「可愛いのはいいんだよ。
違うな…睦だからいいんだな」

結論を出すと
睦は嬉しそうににっこりと笑った。

…その表情が、どれだけ俺を突き動かすのか
こいつは知らない。

「睦、…まだ時間ある?」

「時間…?ある、よ………ううん、ないかも」

……

「うそつけ」

「ない!」

「観念しろ」

俺の羽織にくるまっている睦の手を取り
畳に押し付けると

「うそうそ…!もうできないよ!」

慌てて声を高くした。

「誰がいつ帰ってくるかわからないのに…!」

「まだ早い。
ボンボンとよろしくやってんだろ」

「ヘンな言い方しないで」

「いいんだよ、
弥生が誰と何をしていようが
俺には睦がいる」

「…何ソレ。私を慰み者にする気…?」

睦の目が冷たーいものに変わる。

「そんな事あると思うか?
愛してるからに決まってるだろうが」

「どうだか…」

「なんだよ、
あんな可愛い顔して笑うから悪ィんだぞ。
ホラ、…コレ、どうにかしてくれんだろ…?」

「え…?…ッ!」

睦の下腹部に
猛り切った欲を押し当ててやると
ビクッと全身を跳ねさせて

「や…やだ…って…」

悩ましげに身をよじった。
そんな仕種もまた、堪らねぇんだけど。


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