第33章 ゆめからの覚醒

だってまだ、こんなに明るいのに…

「ばかだな今日は、」

カリっと、首筋に軽く嚙み付いた。

「ん、やぁ…っ」

「睦を抱いてやらねぇと…」

そんなお願いなんかしてないのに…

「二重でツラかったろ…？
俺がいねぇのと、
いるのに淋しいのとで…。
それを…埋めさせろよ…」

「そ…っんな、…ひん、っ」

夜着を剥かれて、肩の柔らかい所に歯を立てた。
そっちに気を取られている間に
するりと入り込んだ
熱を持った手が、胸の膨らみにそうっと触れる。

「や…ぁあっ」

目覚め切っていない身体には
あまりにも刺激的。
ほんの小さな動きでも
いつも以上に感じてしまう。

両脚の隙間に
横から滑り込んで来た彼の足が絡んだ。
器用に押し開くようにされて
簡単にそこを割られてしまい…

「まって…！い、やぁ触らない…で！」

手がそこへ伸ばされる予感に
泣き叫ぶような声が出る。

「なぁんで…？こんなに濡らして、
欲しがってるくせに…」

わざと耳元で、そう囁かれた。

「ん、ぁあ…っあ、あ…」

つぷつぷと、
入り口をくすぐる程度の愛撫がもどかしい。
それでもおかしくなりそうなくらい
気持ちが良かった。

「ぁんっ、あ、いぁあ…」

私の耳を食べてしまう勢いで
舌を這わせたり、甘嚙みしたりしている彼に
縋り付くしかできなくて

「みみ…っ、やだっ、てばぁ…！」

「だって…こうすると、お前可愛んだもん…」

だもん、ではない。
こっちはたまらないのだ。

「ちから、はいんな…っいあぁ、ん」

「ちょうどいいだろ？ホラ、こっちが…」

ぐぢゅ、と卑猥な音を立てて、
私が彼の指を飲み込んで行く…

「っ‼︎あ″ぁっ…ひ、ぃあ…っ」

「…すっげ…柔らかいのに、キツ…」

「やあだぁ…っんぁあ…！」

具合を確かめるように
ゆっくりと開かれる私の奥は
うねりながらその指を迎え入れる。
わかる…
悦んでいるのが…
やだ、

「恥ずかしい…っ」

両手で顔を覆う…
だってこんな事…、
あんな夢見てしまった事も
こんな事をされている今も…

「…ンなこと言われると、余計にクるんだけど」

「へ…？ぁ、んん…ッ」