第31章 ゆめのとちゅう
私を幸せにするのは
巡り巡っていつもこの人。
それがどんな形で
どんな状況だろうが
結局私を満たしてくれる。
どこかしらに、必ずいてくれる…
じゃあ、私は同じようにしてあげられているのかな…
切ないな…
「睦…っ」
「…ん、…」
天元を受け入れるのに、
床についている足はもう爪先立ち。
片足は高く持ち上げられているから余計に。
でもそうしないと届かない。
それが、つらい…
「天元、っ…下ろして、」
ゆっくり、抜き差しされると
カタチと大きさがはっきりわかる…
ナカを圧迫されて行き
頭が痺れたみたいになって、
「おね、が…っはぁ、ん」
とんっ
と奥を突かれると
そんなつもりはなくても身体が跳ねる。
そうすると、床から足が離れてしまいそうになる。
自分の躰すら支えられなくなってしまう。
背の高い彼を見上げると
上目遣いになる。
それが天元はお気に入り。
だからわざと、こんな事をするの…?
「…かわい、…っ」
おでこに唇を押し付ける。
それを振り払うように
いやいやと首を振った。
「…やぁだ、…」
いつもみたいな刺激も得られない。
しかもつらい体制を強いられて
…
「や、なの…どして、こんな…、」
「お前こそ、」
「…え?」
見つめた彼の瞳がぐにゃりと歪んだ。
「俺のこと、何だと思ってる?」
…あれ?
これは、…幸せ?
よくわからない。
ここは、…この人は誰だっけ…
★彡