第86章 91.(激裏 83~84の出来事)
指じゃなくて、ゾンビマンの下半身が入ってきてるんだ…!
目の前の彼の背に手を回し、胸板に顔を埋める。太く、長いモノがゆっくりゆっくり私の中に突き進んでいく。時々少し引き抜かれ、また奥へと進んでいく。
入って来る感じがやがては停止した。腹の底、子宮の入り口に当たっているみたいだ。お腹の奥底が突っ張るような感じだ。
ゾンビマンの全部が入ってるって分かるよ。硬く熱く、そして脈打っている。この行為に喜び…嬉しさを感じた。
『はぁっ、はぁっ、』
「奥までしっかり入ったな、頑張ったな、おりこうさんだ」
よしよし、と頭を撫でられて顔を上げた。
さっきよりも潤んだ世界、ギュッと一度瞬きをすると少し辛そうな表情のゾンビマンが見ていた。
「ったくお前もそんな顔出来んだな…とろとろじゃないか」
しがみついていた私を剥がし、少し乱暴にベッドに寝かしつけられた。
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押し寄せる衝動。
火に油を注ぐように、俺の腕の中で"女の顔"をしたハルカが見上げている。
ツンとした顔、微笑んだ顔、泣き顔、怒った顔。それらとは違う、今まで見た事のない、女の顔だ。こいつ自身、初めてなのだろう。悦びを知ったようだ。非常にそそった。
この場には、ヒーローであるゾンビマンと風雷暴のハルカでも、実験体66号と77号でもなく、ただのまぐわう男と女だけがいた。
随分と我慢をしていた…が、見たことのない反応と、ハルカから溢れ出すとろりとした愛液の香り、更に俺の男性器が入ってる事もあり焦ってしまった。少し乱暴にベッドに押し倒し、ハルカの頭の両脇に手を突く。
このハルカの中は暖かく、柔らかく、奥へ引きずり込まれそうに強欲で、避妊具なしの状態で我慢などしなかったらすぐにでも射精をしてしまいそうだ。
腰を前後に少しずつ律動させながら、首筋に顔を埋める。ああ、ハルカの良い匂いがする。好きでたまらないハルカを抱いている。ゼロ距離で愛を語り合えている。
このまま理性の無い獣の様に、飽きるまでセックスに溺れたい。