第4章 授業と医務室
今日は週末の休日…
いつもなら午前中に副寮長の仕事を終わらせた後はアリスと遊びに行くのだが…
今日はアクアと一緒に塔の中にいた…
今から保健室に行って新しく買ってきた黒魔術の本を読もうと思っていた…
ユリウスに見られたら怒られそうだけど…面白そうなんだよね…
「この本楽しみだな…」
「おい…お~い!!スノウ」
あれ…?どっかで聞いた事のある声がする…
キョロキョロ見渡すが…誰も居ない…
「ここだ…ここだよ!!上!上!」
聞こえたとおりに上を見上げると…
天井に張り付いている
…見なかった事にしよう
「無視をするな!!」
「…アクア」
アクアは…ナイトメアの近くまで行くと…水を噴射した…
ナイトメアはふらふらと降りてくる…
「何をするんだ!!私は…ごほっ…ゴホゴホ…」
「ナイトメア先生!!」
あっ血を吐いた…
「あ~お医者さん呼ばないとね…」
「いや、ナイトメア先生が医者だ…」
あっそうだった…
でもね…
「使えない医者じゃなくて…使えるのを呼ばないと…ねえ、アクア…」
アクアはこくんと頷く…
「ぐさああ!!!今、とんでもなく鋭い言葉の矢じりが私の胸を貫いたぞ!!」
「はいはい…それで…ナイトメア…また脱走していたの?」
ナイトメアはしまったという顔をしている…
グレイはしっかりと彼の手を掴んでいた…
「さあ、行きましょう…ナイトメア様…」
あ~あ…連行されてるね…
暫くの間は逃げられ無さそうだ…
私も保健室に行くかな…
のんびりとアクアと私は二人の後を追いかけていった…