第3章 大阪スイッチ(※)
雲一つない青空。
まさに絶好の引越し日和だ。
「まいちゃん、これで荷物全部?」
「はい!ありがとうございます」
あの日から私達は正式に付き合う事になり、まだ大阪での仕事が多いという事から一旦簓さんの家へお引越しする事になった。
「ほな後は業者の人にまかせて、俺らは新幹線で行こか」
簓さんと同棲。
う、嬉し過ぎる…
って…
「簓さん何ニヤニヤしてるんですか?」
「な、何言うとんの。まいちゃんかてニヤニヤしとるやないか」
「え、そ、そうでした?」
『…………プッ』
何も無くなった部屋に、二人の笑い声が響き渡った。
その内、東京にも二人の家を借りる事になっている。
「まいちゃん」
「はい?」
「好きやで」
「…私もです」
軽く触れるだけのキスをする。
「…アカン、これ以上は止められんくなるわ」
「簓さん…最近スイッチ入るの早くないですか?」
「しゃあないやろ…まいちゃんが俺の側に居てくれて、めっちゃ幸せやねんから」
「簓さん…」
それはこっちのセリフですよ…
「えいっ!」
私より背の高い簓さんの唇めがけて背伸びをし、軽くキスしてやった。
「ちょ、ホンマにアカンてッ…!」
「アハハハッ!」
「…こンの、自分覚悟出来てるんやろな…?」
「ひッ…」
あの時お店で見た簓さんを思い出す。
「いっぺん啼かしたる…」
「わっ!?ご、ごめんなさい簓さん!は、離して…!!」
「大丈夫や、まいちゃんイかせるだけやから…」
め、目がマジじゃないですか簓さんッ…!!
「ほ、本当にっ…!!!」
ごめんなさーいっ!!!!!!!!!
〜end〜
→おまけ
(簓視点)