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夢小説短編集【ヒプマイ】

第3章 大阪スイッチ(※)


「ごめん…ごめんなまいちゃん。そんな風に思わせてもうて…」

そ、そんな風って…

彼女って勘違いさせてごめんねって事…?

簓さんのその言葉に、更に涙が止まらなくなった。

「うわ、ちょ…!自分こんなに泣き虫さんやったん?」
「うっ、ううっ…」

そうですよ。

私は泣き虫で子供っぽくて。

簓さんの特別だなんて勝手に勘違いして…

ましてや初対面の人と簡単に体を重ねるような女なんですよ。

「ううっ、ヒクッ、ふぇっ…」
「…なんや不謹慎やけど」
「?」

鼻をすすりながら簓さんの顔を見上げたら、頬っぺを目元の下まで丁寧に舐めあげられた。

「まいちゃんの泣き顔そそるわ…」
「ッ…!」

そう簓さんが唇をペロリを舐めた。

「え、ちょ。ひ、引いた…?」
「…い、いや?全然…」
「う、嘘や嘘や…!なら今の間はなんやねん…!」
「だ、だから引いてないですってば…!」

…む、むしろ、セクシーだなって。

少し見蕩れてしまった。

「なあ、まいちゃん」
「はい…?」
「いつ言おうかずっと迷っとった。せやからまいちゃんをこんな風に泣かせてもうてホンマに後悔しとる…」

ま、待って…

そ、それってもしかして…

「嫌ですっ…!」
「え!?」
「聞きたくないっ…!」

簓さんとお別れなんて嫌です…

簓さんと会えなくなるぐらいなら、もうずっとセフレのままで良い…

「このままで居たいです…!簓さんの側にずっと居たいです…!!」

ついに言ってしまった…

これで重い女確定…

「まいちゃん!」
「へ、あ、はい!?」
「俺の話をよう聞いてくれ!さっきのアイツみたいに忘れんとってな!?」
「は、はい!?」

さっきのアイツみたいに…?

「俺は最初に会った時からまいちゃんの事がずっと好きやった。あの日に本当は手出したなかったんやけど、止めれへんかった…」
「……………………」
「…ちょ、まいちゃん?俺の話、聞こえとった…?」

は、はい…

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