第2章 横浜コーヒータイム
ついそこから目を逸らしてしまったが、その目線の先の左馬刻さんと目が合う。
「…っ!」
「どうしたまい?具合でも悪いのか?」
「い、いえ全然!めちゃくちゃ元気ですよっ!」
そう言いながら、私もコーヒーカップ型のクッキーに手を伸ばす。
口に入れると、先程よりも甘い感じがした。
「美味い菓子だな。それに形にもこだわりがあって良い」
「そ、そうですねっ…」
先程の事を思い出してしまい思わず両手で顔を覆う。
そしてそんなを私を眺めている左馬刻さんと私を銃兎さんと理鶯さんが暖かく見守ってくれていたと知ったのは、随分先のお話。
〜end〜