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DREAM or REAL【テニスの王子様】

第7章 それぞれの想いはーー



そして、その瞬間…ーー頭の中を流れたのは…



ー「……ブブブブンちゃん!?」

『…寝込み襲うなんて悪趣味だろぃ』ー



俺が失くしてた、



ー「何、ブンちゃん。そんなに私に会いたかったの?」

『会いたかった。二人に超会いたかった。だからアイツ何とかして』

『「アイツ?」』

『…ブン太。アンタこの人に何したの』

「悩殺したの?私の王子の分際で!?」

『何言ってんの、お前ら。どう見ても俺の方が被害者だろぃ!?』ー



夢のようで



ー『マジマジ、すっげー綺麗だったぜぃ?』

「マジでかブンちゃん!すっごい照れるんだけど!」ー



ーー夢じゃない、記憶の欠片。



『…芹佳、紗耶…?』



俺は二人の名前をポツリと呟くと、愕然とした。



『ーー嘘、だろぃ…っ、』



この記憶が本物だと言うなら、俺はさっき何て言った…?

アイツらに、何を言った…?



ー『それって、アンタらの思い込みなんじゃね?』

『よくあんだろぃ。漫画の主人公になりたくてーみたいな。…そんなに俺たちの気を引きてぇのかよ』ー



ーーそう言ったんだ、お前らなんか知らない、と。

確かにあの時は、記憶なんかなかったけど、

俺は、アイツらの気持ちも知らずに、拒絶した。

泣かせたくなかったのに、笑ってて欲しかったのに。



『…ーーごめっ、ん…』



その雑誌を買って、赤也の家へと向けて全力で走り出した。



喪失の記憶
(どうして、忘れてしまったりなんかしたんだろう?)


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