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DREAM or REAL【テニスの王子様】

第5章 これが私たちの世界です



「アンタの隣に立派なダンスの先生が居るじゃない」



紗耶は一瞬キョトンとした後、隣の景吾の方へと勢いよく振り向いた。

景吾にも私の言葉が聞こえてたみたいで彼は



『俺様はスパルタだぜ?ーー覚悟しろよ紗耶』



そう言って、凄く楽しそうに…そして綺麗に笑った。



「あ、周助には私がスパルタで教えて差し上げますから心配なさらないで?」

『ふふっ、お手柔らかに』



こうして2時間の後、代表者発表とダンパの初回合同練習は幕を閉じたのだった。

代表者が発表されてから一週間。

私たちは今、高峰学園のホールを借りてダンスの練習中です。



「紗耶、そこ足のステップ間違って『もう嫌っ!!』

「そこのステップはこう。ゆっくりでいいから」



4人一緒に、男女で別れて。



『…不二、テメェ飲み込み早ぇな』

『あはは、お褒めの言葉ありがとう』

『飲み込み早過ぎて教え甲斐がねぇ』



取り敢えず、男女で踊る前に

各自パートごとのステップを覚える事にした。

って言うか、これが出来るようにならなきゃ話になんないからね。

ーーそして、私は初めて見た…紗耶のダンスの腕前を。

これは、本気で叩き込むしかないようだ。





練習を始めて約1ヶ月、

今日はいよいよ本番、合同ダンスパーティーの日だ。

既に、私たち女子組の着替えなどの支度は万端。

男子組は只今控室で準備中。

…何て言うか、本気で心身ともに疲れたよ私。



『芹佳っ!!ちょっ、本気で逃げ「うん、もう本番直前だから逃げないでね」

『そうだぜ、紗耶。お前に逃げられたら俺様に一人でどうしろっつーんだ』

『お待たせ』



控室のドアが開いて、男子組二人が出てくると、



『…芹佳?』



私たちはそのカッコ良さに一瞬にして言葉を失った。



苦労の本番
(いよいよ、夢の一時が始まる)


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