第5章 これが私たちの世界です
『とっ、とにかくっ!あたし今年のダンスパーティーは踊る所か出席すらしない!病気になる予定だから!』
『何だ紗耶。お前ダンパ出ねぇのか?』
『きゃぁっ!?』
「あら景吾、出張ご苦労様。そんで昨日振り」
『おー』
「盟星の代表者って景吾と誰?」
『何で俺は決定だと思ってんだ』
「確信。でも合ってるでしょ?」
『ーーあぁ、俺と不二だ。で、こっち(高峰)の代表者は誰だ?』
「これからホールで発表な『って、何で景吾が高峰にっ』
『あーん?俺様だけじゃないぜ?』
「紗耶、聞いてなかったの?今日の午後はホールで代表者発表とダンパの初回合同練しゅ『すっごく体調悪いから今すぐ帰るわ』
スタスタと教室のドアに向かって歩き出した紗耶。
『そんだけ颯爽と歩けりゃ元気や』
『ゆっ、侑士っ!?』
「やっほ、侑士ぃー」
『おーっす、芹佳』
紗耶は見事に侑士に捕らわれて居た。
『ちーッス!芹佳さん、紗耶さん』
「赤也!やーん、相変わらず可愛い!」
『あら赤也、相変わらず可愛いわ。じゃ、またいつか!』
『は?』
再び颯爽と歩き出した紗耶…って侑士、何手放してんのよ。
『ブン太、国光に周助、ご機嫌よう』
『ご機嫌よう、って紗耶?どこに「丁度いい所に。ブン太・周助・国光、紗耶捕獲!」
三人は少し驚きながらも颯爽と歩く彼女を捕獲してくれた。
『ちょっ、三人とも離して!あたしには家に帰ってベッドで寝るという使命があるのよ…っ!!』
「よし。三人ともその手を離しちゃだめよ」
『え、一体何…「その子脱走者。ちゃんと一緒にホールまで連れて来てね」
『芹佳は?』
「私はお披露目の準備があるから行かなくちゃ」
『お披露目?』
「そ。ダンパの去年の代表者として、ね」
ーーそれから30分後、私ちょっと困った事態に陥ってます。