第4章 幸せな日々よ永遠に
6人はイケメン揃いだから校門付近は、華やか。
『あ、芹佳さん!何してるんスか?男子校で』
『それ、僕も聞きたかった』
って、今はそんな事どうでもいいのよ。
私のブンちゃんを手篭めにするなんてイイ度胸してる。
『で、二人とも何してるの?』
「いや、変な虫が付くと嫌だから迎えに『本当は違うよね』
『えぇ、違うわ。クリスマスの時の仕返し、と言った所かしら』
『ふふっ、だと思った』
『あの後大変だったんだから。アンタ達との関係とか皆しつこくて』
さぁって、このホモ男共どうしてくれようか…
『…高津、さん?』
「え?」
…誰だっけ。
見た事があるような…。
『お、清水』
「あ、そうそう。清水くんだ、清水謙太くん」(←第一話参照)
『芹佳。さすがにそれは酷いと思うわ』
「だって、何話振り?」
『何話とか言わない』
『高津さんっ、俺に会いに『『いや、それはない』』
紗耶と宮里くんの声がハモる。
宮里くんは溜息を吐きながら言葉を吐き出した。
『つか清水。高津芹佳の何がいいわけ?今の今までお前の存在忘れられてたんだぞ?』
「うん、ごめん」
『『『『『『(認めるんだ)』』』』』』
『お前ら、高津さんの何なんだよっ!?』
…え、そっちに行くのっ!?
『はぁ?』
第一声を発したのは、ブンちゃんで。
すっごく(多分あの男のせいで)不機嫌な顔で清水くんを睨む。
『ーー何って、俺らは…』
けど、私と紗耶はブンちゃんの言葉を遮って
『「彼らは、私たちの王子様よ」』
そう言葉を放ったーー。
私たちの王子様
(私たちのなんだから、勝手に手を出したら許さないから)