第4章 幸せな日々よ永遠に
『だってさー、ブン太が俺の気持ちに応えてくれないから』
『ノーマルな俺が男の愛になんて応えられるかっ!!っつか勝手に下の名前で呼ぶんじゃねぇっ!!』
…男子校ってどんな乱れた学園生活送ってるわけ?
私が、ソレを聞こうとしたその時。
「ブンちゃ『丸井。いっそコイツの愛に応えてやれよ、あーん?』
『せやな、そうすれば新しい世界が広がるんちゃう?』
『あら、景吾に侑士』
『よ、紗耶に芹佳』
景吾と侑士が軽く片手を挙げて私たちに笑みを見せる。
いやいやいや。
男の愛になんて応えられたら、私の王子がホモになっちゃう。
それだけは、許されないのよ。
『跡部、忍足も。やめてあげなよ』
『…不二っ、俺の味方はお前だけだぜぃ!』
『くくっ、不二は丸井の気持ちが分かるからな』
『そうだね、男から愛を伝えられるなんて屈辱以外の何物でもないよ』
周助の綺麗な顔が、徐々に歪んでいく、そりゃそうよね。
『不二っ、俺の愛を受け取っ『宮里、ちょっと黙っててくれる?』
『そんなこと言うなよ』
ギュッ、と周助を抱き締めるホモ男、宮里。
周助が綺麗で、二人の身長差があるせいか、様になるのがイラつく。
『……宮里、今すぐその手を離さないと、ーー呪うよ?』
『そう言う容赦ない所も好きだぜ?』
『君には何語で話せば通じるのかな』
あ、珍しい…周助がガチで苛ついてる。
ーーまあ、男に抱き締められた挙げ句告られればね。
『二人とも、不二と丸井を解放してくれ』
『『手塚に言われちゃ仕方ない』』
…え、何、国光ってもうこの学校牛耳ってるの?
『俺も、ホモの知り合いなんて欲しくないからな』
『そうッスよ。俺も、自分の先輩がホモなんて嫌ッス』
「赤也に国光」
全員大集合。