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DREAM or REAL【テニスの王子様】

第4章 幸せな日々よ永遠に



周助、私ずっと聞きたかったの、あなた、本当はどっちなの。

天然なの?それともワザとなの?

目だけでソレを伝えてみる、え、伝わるわけがないって?

ダメだよ、彼を侮っちゃ。

彼は、泣く子をより一層怯えさせる大魔王サマよ?



『ふふっ。芹佳は僕が天然だって言ったら信じてくれる?』

「あはっ、信じるわけないじゃん」

『だよねー』

「当たり前ー」

『ちょっと待て』

「何よ、ホモ男」

『ホモ男って言うな。…変な虫って俺の事か?』



私と周助よりも背の高いホモ男が私を睨み付ける。

ははんっ、怖くなんてないんだからっ!!

…つか、イケメンなのに勿体ないな、モテるだろうに。



「アンタ以外に誰が居るって言うのよ、このホモ男が」

『それ、差別用語だからな』

「だから何よ」

『ーーはっ。言っとくけどな、不二を狙ってんのは俺だけじゃねぇぜ?』



やっぱり、狙ってたか……ん?



「…ーーは?」

『だから、俺以外にも不二を狙ってる奴が居るっつってんだ』

「え…」

『あの右角の教室からすっげぇ形相でこっち見てる茶髪わかるか?』

「右だけに多数のピアスしてるチャラいの?」

『ピアスまで見えるのか…目、いいなお前。そう、そいつ。アイツも不二狙いだから』



まるで親の敵でも見るような視線が一直線に向けられる。

……え、アレって私に向けられ…あ、目が合った。



「…ちょっと待ってて」



私は目頭を軽く押さえて、一旦、紗耶の所に戻った。



「…紗耶さん」

『お帰り、芹佳』

「周助がホモ男共の餌食になりつつある」

『…綺麗な顔してるもの』

「え、他に何かないの!?」

『守ってらっしゃい、王子様を』

「合点承知っ!!」


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