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DREAM or REAL【テニスの王子様】

第4章 幸せな日々よ永遠に



『景吾の腕の中、心地良かったから久し振りに本気で寝られたのよ』

『何だ、紗耶。夜寝られねぇのか?』

『違うわ、眠りが浅いの。だから、あーん』



…けっ、景吾、どうするの!?

私と皆が見守る中、景吾は少し考えて、口を開けた。

…ーー食べたっ!!

景吾が紗耶の“男のロマン・あーん”を受け入れたっっ!!



『芹佳、煩いわよ?心の声が』

「いや、心の声くらい許してよ」

『えぇなぁ、跡部。紗耶、俺にもそれやってぇな』

『死ぬ覚悟があるならやってあげてもいいけど?』

『…なぁ、何か…俺に冷たない?』

『…ふふっ、そんな事ないわよ?』



…私には分かった、紗耶はアノ時の事を根に持っている。

数日前、侑士が女の子のハーレムを作っていた事を。



「…ゴメンね、侑士。今のアンタ、すっごい哀れだけど私にはどうする事もできない」

『哀れとか言うなや』

「だって、アレは確実に侑士が悪いもん。」

『…アレって何や』



…ーーっ!!!

こっ、怖いよ…ッ!!怖すぎるよう!!

何がって、紗耶の侑士を見る目が、だよ!!



『んじゃ、俺は後片付けでもすっ「ブンちゃんっ!私も手伝うよっ!!」

『は?いいよ、芹佳はお客さんだし、「お願いだから!手伝いたいの!!」

『そっか?そこまで言うなら皿拭いて…って、芹佳?何泣いてんだよ』



だって、紗耶が怖いんだもん。



『ーー泣きながら皿拭くのやめね?』

「…え?」

『何か、俺が苛めてやらせてるみたいじゃん』



その後、私は紗耶の怒りが治まるまで

一心不乱に皿を拭き続けたのだった。



男のロマン
(…私もブンちゃんと周助にやりたいな)


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