• テキストサイズ

DREAM or REAL【テニスの王子様】

第4章 幸せな日々よ永遠に



(act.03‐男のロマン‐)


「…だ、大丈夫?」

『ゆっ、夢!?』

「え、夢って何?」

『…ビッ、クリしたぁー…』

「な、何があったの?」

『いやソレが、突然金縛りにあったと思ったら、大魔王が全力で俺に向かって走って来る、ん…ス…ぎゃーーーっっ!!!』



はい、本日2回目の朝の雄叫び、元気だなぁ。

原因は単純明快。

ソレは、目の前でにっこりと微笑む不二周助が居たから。



『切原、イイ夢は見れたかな?』



夢にまで入り込むとは、さっすが周助。

私が惚れ込んだ男はやっぱり一味も二味も違うわね。



「周助、そろそろ赤也が怯えてるからやめてあげて?」

『仕方ないな。今回は芹佳に免じてコレくらいで許してあげるけど、次はないと思ってね?』

『ははははいいぃっっ!!!』



そう言って、周助は部屋を出て行った。

極上の笑みを浮かべるのも忘れずに。

…その笑顔がよりいっそう赤也を恐怖に導くなんて…

わかっててやってんだろうな、やっぱ。

あぁ、怖い怖い。でも、そんな所も激ラブ。



『…ーーこっ、殺されるかと思った…』

『俺も。間接的に殺(や)られるかと思ったぜぃ』

『っつか!何で助けてくれないんスかっ!!』

『何、赤也は先輩の俺に死ねって?』

『あー、もう!最悪の目覚めッスよ』

「ごめん、私があんた等二人の寝込みを襲おうと思わなければ」

『『いや、それは大歓迎』』



…大歓迎?大歓迎なの?大歓迎なんだ。

何だそっか、そうなんだ…それなら、もう遠慮はしないぞ?

(注:彼女は本能で生きてる人間です)


/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp