第4章 幸せな日々よ永遠に
『…ーーうるせぇよ…』
「うるせぇと思うなら一回目で目を覚まして私を助けてちょ」
『…なぁ、一個聞いていい?』
「いや、できれば聞く前に私を救い出してくれると、」
『お前ら、何してんだよ』
「だから、『ふふっ、見て分からないかな?』
そうね、見て気付け?
私が周助に襲われ掛けてる事に。
今現在の私の状況をお知らせします。
只今、周助が使ってると思われるベッドにて、
アッサリ、サックリ組み敷かれております。
しかも、襲ってる本人の顔はこれでもかと言う程に、
爽やかかつ、麗しい程にイイ笑顔…やだ、カッコイイ。
『…んー、芹佳さぁん…』
「ーーおわっ…」
そんな私は、一瞬で魔王不二の手から逃れることに成功した。
眠っているこの可愛い赤也の腕に引き寄せられるという快挙よって。
ってか、まだ寝てたのね。
『…ーーくすっ、この僕から芹佳を奪うなんて大それたことしてくれるね』
『不二』
『何だい?丸井』
『可愛い後輩だけど今回は許す』
『あはっ、ありがとう』
あはっ、じゃねぇよ。
そんな爽やかな笑顔でもオーラは大魔王ですから。
『…ぎゃーーーっっ!!!!』
「ーーひぃっ!?」
ベッドに座って(座らされて)私の太腿に頭を乗せていた
赤也の突然の叫び声とガバッと起き上がった行動に
本気でビックリして私はビクリと肩を揺らした。
本能と危機感
(感じ取れ、自分の中にある危機感で)