第3章 未だ信じられない現実
数分後、ベンチに座らせた景吾を叩き起こし、
「いい?景吾、あなたはーー」
めちゃくちゃ説教しました。
『……何故だ、何故…俺が説教をされなきゃなんねぇんだ』
「そう言う宿命なのよ、諦めて」
『随分と理不尽な宿命だなぁ、おい』
話を終わらせたその後、まずはジェットコースターへ行く事にしたけれど…
「あら…あれは、芹佳とお子様+大魔王ね」
『何か揉めてるようやな』
『関わらねぇのが1番だろ』
『…違うジェットコースター、行くか』
国光の意見に賛成し、あたし達は違うジェットコースターへ向かった。
そして順番待ちの最中、ある人物の異変に気付く。
「景吾?」
『……』
「足震えてるわよ?」
『っ!う、うるせぇぞ!』
え、もしかして…まさか、景吾ってそうなの?
『あー…そういえば跡部、ジェットコースター苦手言うてたなぁ』
「侑士、知ってたんなら言いなさいよ」
『いや、紗耶に跡部の意外な1面を見せてやろう思ってな…』
ニヤリと笑った侑士。
アンタがそんなに黒いとは知らなかったわ。
「でも景吾、今更引き返せないわよ?」
『何でだよ!俺だけ乗らずに待つっていう選択肢が、』
「ないわ」
『ねぇのかよ!』
『乗るしかない。思い切って逝け、跡部』
「多分だけど漢字が違うわよ、国光」
何とか、景吾をジェットコースターに乗せ
乗り終わった後の景吾の足取りを心配しつつ、
次のアトラクションへ向かう。