第3章 未だ信じられない現実
(act.04‐大嫌いなの‐)
『さて。まずはドコ行きましょっか、姫?』
…ーーうわぁお。
私(わたくし)、周助サンのそのセリフと笑顔でお腹一杯…
『芹佳、今はご飯の話はしてないよ?』
「…心を読まないで。ってか、やっぱり紗耶属性なんだね」
『紗耶属性、って?』
「周助は真っ黒黒ってことッスよ」
『ふーん、「さっ、さぁっ!!何乗ろうか!?…ここはやっぱり…」
『『「ジェットコースター(だろぃ)っしょ!!」』』
『くすっ、揃ったね』
「あははっ!んじゃ、レッツゴー!」
『今日は遊ぶぜぃっ』
そして、ジェットコースター乗り場…うーん、混んでるなぁー。
『俺が一番だぜぃ『何言ってんスか?俺が一番ッスよ!!』
『先輩に譲れ『こんな時に先輩も後輩もないッス』
「…ねぇ、周助」
『ん?何、芹佳。どうしたの?』
「アレって、何争い?」
『…ふふ、さぁ?ねぇ、芹佳。僕と一緒に乗ろう、「是非っ!!」
『『って、何抜駆けしてん(スか!)だよ!』』
二人揃って、勢いよく私たちへと振り返った。
『くすっ。あれ、もう終わったの?』
「…ブンちゃん、赤也。何争いしてたの?」
『『お前(アンタ)の取り合い』』
……奪い合いッ!?あれか?あれなんですね!?
私はココで“私のタメに争わないでー”って言うお決まりのセリフを…
『言わなくていいから』
周助にピシャリと一刀両断、チッ、ちょっと言いたかったのに…。
って、だから、心の声を読まないでおくれ。
『ほら、行こーぜぃ』
1歩先に進んだ3人が、微笑んで私に手を差し出してくれるから、
私は、真ん中に居た赤也に飛び付いた。
「…ーーとりゃっ!!」
『うっわ!?』