第3章 未だ信じられない現実
(act.03‐嬉しいお誘い‐)
『クスッ、僕は面白ければ何でもいいけどね』
「…周チャン、言っとくけど、被害を受けるのは君ら6人だからね?」
『『『『『本気で謝れ忍足(さん)』』』』』
『あ、はい。ゴメンナサイ』
『ふふっ、別に怒ってなんかないわよ?』
「あ、怒りが治まった…」
何となくわかってたけど、どうやら、紗耶は【悪い虫】のハーレムを作り、
それにヘラヘラ笑っていた侑士に怒りを覚えたもよう。
何たって、景吾と侑士が大ッ好きだからね。
『芹佳、やっぱり監禁しましょ』
「……」
誰かー、消毒液持ってきてー。(再び)
これ以上、侑士が紗耶を怒らせない事を切実に祈った私でした。
だって紗耶、おっかないもん。
『…で、何でココにいるの?』
「そうだよ、用があるならマンションに帰ってからで良いじゃんよ、なぜにわざわざ…」
『いや、それじゃダメだ。時間が無駄になるからな』
『「は?」』
『そもそも話じゃないッスからねぇ』
「話じゃないの?」
私と紗耶は、国光と赤也の言葉を聞き頭の上にハテナを浮かべながら首を傾げた。
じゃ、何なの?と益々首を傾げる私。
中々、言おうとしない6人に紗耶は痺れをきらしたご様子。
そして、ついに紗耶が口を開いた。
『どうでも良いけど早く言ってくれない?さっさと言わないと監禁するわよ(黒笑)』
「(出た…監禁ネタ)」
『芹佳?別にネタじゃないわよ?』
もう、このパターン飽きたよー、お腹一杯だよー。
『あのーお二人さん?話戻してエエか?』
『…芹佳、紗耶。今から俺らとデートすんぞ』
『「ーーはい?」』
そんな事なら早く言えば良いのに…っていうか命令系かっ!
まぁ、べー様らしいけど。