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DREAM or REAL【テニスの王子様】

第3章 未だ信じられない現実



『芹佳、ヨダレをしまいなさい』

「スミマセン紗耶サン。でもっ…ココの男子達レベル高……っ!!」

『どうし……っ!?』



バ レ ち ゃ っ た よ っ !!



『…美形に睨まれんのも悪くないわね』

「紗耶ーっ!?」

『冗談よ』



いやいや、真顔でしたけど!?

ベー様と侑士、ブンちゃんとしっかり目が合った後、

私と紗耶は何も見なかった事にしてソッ、と視線を外した。



『…そろそろ戻りましょっか。あと5分で昼休みが終わるから』

「マジで!?」

『ええ、マジよ』

「のんびりしてないで撤収ーっ!」



慌てて足早にその場を後にした私と紗耶。

え?何しに来たかって…、そりゃ暇潰しでしょー。



‐*‐*‐*‐*‐


『『『……』』』



盟星学園と高峰学園をつなぐフェンスへと向かう女子二人。

その二人、芹佳と紗耶の後ろ姿を見ながら跡部、忍足、丸井は溜め息を吐いた。



『…ヤバいなぁ(あの二人の制服姿)』

『…あぁ、やべぇな(他の男がかなり見てたしな)』

『…ヤバすぎるだろぃ(あの二人の魂胆)』



それぞれの思いを胸に、3人は考えることを放棄した。


‐*‐*‐*‐*‐


同時刻、3Bの教室。



『ねぇ手塚…?』

『何だ?』

『今さっき、芹佳と紗耶がフェンスから出ていく所見えたんだけど…』

『幻覚だ。気にするな』



手塚は不二が見たものをなかったことにした…!


‐*‐*‐*‐*‐


同時刻、2Aの教室。



『あれ?…芹佳さんと紗耶さん?ははっ、まさかなぁ…』

『赤也、どうした?』

『何でもね、気のせいだったみたい』



赤也は新しくできた友達と、楽しくやっていた。


‐*‐*‐*‐*‐


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