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DREAM or REAL【テニスの王子様】

第2章 物語の始まりはーー



『『何してん(の)だ、テメェ(アンタ)は!』』



二人は同時にイイ音と共に物を忍足に投げ付けた。



『ぐはっ!!…跡部も紗耶も酷いわぁ、ちょっとしたオチャメやん』

『ちょっとしたオチャメで女をベッドに連れ込むんじゃねぇ』

「そーよ!大体、連れ込まれるんなら、ブンちゃんか周助が…『芹佳…?お口にチャック、しましょうか』

「へい」



私はにっこりと笑う紗耶に恐怖を覚えた。



『…って言うか昨日、突然でよくこんな広い部屋借りられたな』

「あー、だって、うちで経営してるホテルだし?」

『…あん?』

「だから、このホテル、高津グループの中の一つなの」

『…芹佳、テメェ何者だ?』



いや、何者もなにも、高津芹佳ですけど何か。

文句があるなら聞きますけども?

私はサッとファイティングポーズをとって

景吾をこれでもか、と言う程一直線に見つめる。



『何してんだ、お前』



何って戦いの準備じゃない、見ればわかるでしょーが。



『…芹佳。心の中で言ってても伝わらないわよ?』



だってべーさま、インサイト持ってるじゃん?



『口に出して言いなさい口に出して』

「…ってか、何で紗耶には伝わるの?」

『芹佳、アンタあたしを誰だと思ってるの?』

「うーん。大魔王にも打ち勝つ吉井紗耶さま?」



紗耶さんは私を総シカトして景吾の方へ視線を向けた。



『…景吾。この子、高津芹佳は、高津財閥の一人娘なの』

『芹佳ってご令嬢なんやな』

『ええ。で、高津財閥は日本でも三位に入る程よ』



そんな、紗耶の落とした言葉にみんなは目を見開いた。



発動しないインサイト
(ベー様、インサイトどこに落として来たの?)


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