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DREAM or REAL【テニスの王子様】

第2章 物語の始まりはーー



『ふふっ、芹佳。良からぬ事は考えちゃ駄目よ?』



…紗耶の笑顔が周助並だった事は忘れよう。

気を取り直して、王子ウォッチングを再開した。

…それにしても、可愛いすぎるよ、周助もブンちゃんも。



「紗耶」

『何?』

「襲っても良いッスか?」

『バカな考えは持たない方が身のためじゃないかしら』



身の、ため…私はハテナを頭の上に浮かべたまま、

ブンちゃんの寝顔を見ていたが、その時ーー。

いきなりブンちゃんの手が私の腕を掴んだかと思うと、



「っ、きゃあぁあ!!」

『芹佳!?』



私は一瞬にしてブンちゃんに抱き寄せられた。

っていうかベッドイン?

…今はこの状況にどう対処するか考えようかな!

なーんて頭では冷静なんだけど言動はね…、



「…ーーブ、ブブブブンちゃん!?」



ワォ、真逆!だけど、それも仕方ないよね!!



『…寝込み襲うなんて悪趣味だろぃ』



いやいやいや。

寧ろ襲ってんのはあなたの方ですよ、ブン太さん?



『はぁ…バカ芹佳』

「え、私が悪いの?」



…いくら可愛いくてもブンちゃんは、

やっぱりオトコノコなんだと実感した朝でした。



『…っせぇ…』

「ん?」

『朝っぱらからうるせぇよ』

「あ、べーさま。おはよう!」



べーさまが、お目覚めになりました。

ってか、ぶっちゃけ、目覚めさせました?



『ごめんね跡部くん。芹佳黙らせるからもう少し寝てていいわよ?』

『…景吾でいい。っつーか目ぇ、覚めた…』

『…芹佳、少し静かになさい』

「だって、貴重だよ!?周助の寝が…ぬぁっ!?」

『芹佳!?今度はどうし…』



何と、ワタクシ…早技で忍足氏にベッドに連れ込まれました。


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