第2章 物語の始まりはーー
よく見ると、べーさま、おっしー、手塚、赤也んまで居た。
「紗耶、私の脳みそついにイカレましたか?」
『芹佳の脳みそがイカレてるのは否定しないでおくわ』
「…落ち着きたまえ、紗耶くん」
『(紗耶くん?)あなたが落ち着きなさい』
「あい。っつか、私の脳みそがイカレてる事については否定してくれたまえよ」
簡単に説明すると、どうやら、彼らは突然現れたらしい。(←簡単過ぎ)
『…あの、質問してもいいかな?えっと…』
「…しゅ、周助が話してるっ!!」
『少し黙んなさい芹佳。あたしは、吉井紗耶。この子は高津芹佳』
『吉井さんと高津さん?』
「是非、芹佳と呼んでくださいっ!!」
『くすっ、芹佳ちゃん、だね。吉井さんの事も紗耶ちゃんって呼んでいいのかな?』
『呼び捨てでいいわ。ちゃん付けとか好きじゃないの』
「あ、なら私の事も呼び捨て希望!」
『OK。で、質問なんだけど、ココ何処かな?僕、家で勉強してたはずなんだけど…』
そう言って、周助は辺りを見渡した後、軽く首を傾げて苦笑を浮かべた。
あぁぁあぁ、周助がいる。
ってか、他の人たちも呆然としてるけど大丈夫かな。
「…ーーっ!!」
ブブブ、ブンちゃんッ!?
斜め前にぷりちぃーブンちゃん発見っ!!
って、私が脳内トリップしてる間に、紗耶が一通り話をしたみたいで、
これからどうしようか、という話になった。
取りあえず、このまま紗耶の部屋に居るわけにはいかないので、
私の家で経営しているホテルの一室に
全員(私と紗耶は隣室)で泊まることになった。
…泊まることになったのはいいけど、周助、ブンちゃん、
襲いに行ったらゴメンネ、これ結構ガチな謝罪ね。
初めまして、王子様
(どんなに、あなたたちに会いたかったことか)