第2章 物語の始まりはーー
(act.02‐初めまして、王子様‐)
開かれたメールに視線をやれば、私の顔も少し微妙になった。
紗耶に顔を直しなさいと言われチョップされる程に。
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吉井 紗耶サマ・高津 芹佳サマ
あなた方は今回の、シンデレラガールに選ばれました。
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「…シンデレラ、ガールぅ?…紗耶、続き読んで」
『えぇ、えーと…』
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今回、キャンペーン中により、あなた方の世界にキャラを送ることができます。
お好きな漫画名
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お好きなキャラ(6名まで)
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上記の必要事項をご記入の上返信下さいますようお願い致します。
返信お待ちしています。
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『ですって』
「ふーん、あっやすぃー。どーせ、悪戯メールでしょ?」
『でしょうね。で、どうする?芹佳』
「面白そうだし…やってみる?」
『そうね。漫画名は…』
紗耶は漫画名の所に[テニスの王子様]と
キーボードでカタカタッ、と入力し、
『キャラはー…』
キャラ希望欄に[跡部景吾][忍足侑士][不二周助][丸井ブン太]と入力をした。
『よし。芹佳、後二人どうする?』
「…んー。あ、私赤也ん希望ー」
『オッケ。なら、あたしは手塚、と』
そして、残りの欄に[手塚国光][切原赤也]と入力して、
『…じゃ、芹佳、送信するわよ?』
「うん!まぁ、どうせ悪戯だろうしねー」
『ーー送、信!』
紗耶は カチッ とエンターキーを押した。