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炎柱

第11章 溺愛




朝、目が覚めると、

私の視界には


黄色と赤色が広がっている。


体には、

独特の髪色をした男性の腕が

ぴったりとくっついて身動きが取れない。


寝返りすら、できていないんだろうな。



杏寿郎さん、朝ですよ。

起きて下さい。


杏寿郎さんの頬に手を添え、

軽く叩きながら声を掛ける。


っ…もう朝か。


…?
いつもは寝起きのいい彼が
今日はなんだか、辛そうにしている。


杏寿郎さん、
昨夜はあまり寝られませんでしたか?


心配になり、そう声を掛けると、


杏寿郎さんは私を見つめながら、


にっこりと微笑んだ。


月に照らされる君が、
あまりにも綺麗でな。
しばし眺めていた。



〜…!!
一気に顔に熱が集まる。

ば、馬鹿な事言わないでください…!



何を…本当の事を言ったまでだ!
寝てしまうのが勿体ない程だった!
恥ずかしがる事はない!

それに、
今、朝日に照らされている君も、
すごく美しい。

だから、まだ眠いが、
寝てしまうのが惜しくて困るな。



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