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炎柱

第5章 共に生きる




ガラガラッ

玄関の戸が勢いよく開くと同時に


邪魔をする!!


と、更に勢いの良い
ハキハキとした声が響く。


こんにちは。
杏寿郎さん。


そんな彼を出迎え、上がってもらう。


彼は、鬼殺隊という組織の人。

この世に存在する、
人間を食べて生きている鬼という生き物。

それを滅する為に戦い続けている。


2年前…
鬼が屋敷に入ってきて…

私の家族は皆、殺されてしまった。


その時、助けてくれたのが、
彼、煉獄杏寿郎さんだ。


彼が来なければ、
私は今、この世に居なかった…。


その件以降、
屋敷に1人となった私を気遣ってか、
たまに顔を見せてくれるようになった。


客間に通すと、
いつものようにさつまいも菓子を出した。

今日は、
すいーとぽてとという、
西洋のお菓子を用意していた。


杏寿郎さんが一口頬張る。


…!わっしょい!

うむ!うまい!


気に入ってくれたみたい。


彼の食べている姿を見ると、
心がポカポカとして笑みが溢れてしまう。


美玖!
君も食べよう!うまいぞ!


2人で向かい合い、
お菓子とお茶を片手に、
たわいない話をする。

この、穏やかな時間が好き。


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