第4章 初恋は唐突に
で!
送って行こうとしたら全く起きなかったから
俺の家に運んじゃったんだった!!!
店と家近かったから...
ていうか、
こういう時どうしたらいいの
宏太朗に助けを呼んでみよう
「あもしもし宏太朗?」
「なんですか朝9時から」
「あのさ、今家に花木ちゃんがいて隣で寝てるんだけどどうすればいいの」
「...大丈夫ですか?頭」
「いや大丈夫だから。なんか昨日花江くんと賢章くんと4人で飲んでて、ちゃん家まで送ってこうとしたら家全く分からなくてこうなった」
「何してるんですか」
「俺にもわかんない」
「どうしたらいいと思う?」
「まず花木さんが起きてから考えましょうよ」
「ええ〜」
ブチッ
「あ」
「ん〜ん、ん...」
「...起きてない……」
「...そこの図形は六角形だから内角が!!」
「うぇぇぇ??!!」
「...スー...スー...」
「寝言すごいな...」
顔がめちゃくちゃ可愛いことで有名だし
歌はめちゃくちゃ上手いし
めちゃくちゃがよく付く子だな笑
身長...女性にしてはまあまあ大きいな
めちゃくちゃスタイルいいし
え、こんな子家にあげちゃって大丈夫だった??
超スキャンダルになりかねなくない??
"人気声優花木さん江口拓也さんの家で密会!"
みたいなのつかない??
大丈夫??
どうしようそうなったら
やばすぎでしょ
「はあ...」
「ん〜あ〜…………あれ、ここ、どこ??」
「あ、...」
「え、誰ですか??すいません目悪くて」
「あ。江口拓也、です」
「ゑ???」
「ごめんね。ちゃんと送って行けなくて」
「え、いや、こちらこそすみません...」
「あの...昨日、私...何、してました...?あは、は」