第7章 操り人形
*ミルカ目線*
私の意識は、ツミテ先輩によって沈められ、身体を乗っ取られてしまった。
思うように声がでない。身体を動かせない。
何かを考えることが出来るだけだ。
・・・ああ、やめて!ツミテ先輩!!
私の体で、ジャーファルさんを苦しめないで!
嫌だ、やめて・・・やめてよお・・・・・・・・・・・・・・・
私に魔法が使えたら。彼を守ることが出来たなら。
そうすればサリさんとシャナさんに襲われた時だって、彼にあんな重い傷を負わせることはなかったのに。
私は出来損ないだ。何もできないんだ。
今もこうして、色んな人に助けてもらおうとしていて。
何も出来ない。悔しい。そんなの嫌だ。
助けて、お願い・・・私の体を返してっ!!!
強く願った時、ジャーファルさんが私を呼んだ。