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なんで俺が!?【R18】BL

第1章 シチュエーション 1


柳『南野ー帰るぞー』

南「今行くー!」

南野は話していた友達と別れて駆け寄ってくる

南「帰りマックよって帰ろうぜ」

柳『ん?あぁ別にいいけど…

  あ、でもちょっと待って…俺今月ピンチ』

南「俺奢るよ? あ、ほら初めて話したときの」

柳『うーん…じゃあ遠慮なくー』

確かにあのとき初めて話したんだっけ

たかがハンカチなのに頭まで下げて

あれだけ性格良ければそりゃモテるに決まってるよな


マックに寄り 近くの公園で駄弁っていると

猫が近寄ってきた

柳『あ、猫だ…触れっかな…

  おーいねこー こっちおいでー』

南「お前ねこ好きなの?」

猫が寄ってきたためもふもふと撫でた

柳『え?動物可愛くない? なんか裏なさそうじゃん』

南「まぁ確かに…?」

柳『そういえば南野彼女とかいんの?

  ずっと気になってたんだよね』

南「うーん…今はいない…昔はいたけど

  付き合うたびに全員から

  "私と付き合ってて楽しくないでしょ"

  って振られるから…まぁ俺に原因があるんだろうな」

柳『へぇー…南野振るとかもったいねー

  俺だったら絶対そんな事しねぇもん』

南「柳も目立たないだけで本当は良いやつなのにな

  それこそ俺よりモテそうじゃん」

柳『俺はそうでもないよ 女の子とか怖ぇし』

南「俺は柳こと好きだけどな…」

柳『おっ!これは相思相愛と言うやつでは笑』

南「俺は本気だよ」

その時ちょうど猫がいなくなってしまった

立ち上がり南野の方に振り返ると

南野は真面目な顔をして立っていた

柳『南野?』

南「俺はずっと本気だよ

  ハンカチ拾ったときからずっと…

  我慢してたんだ…言ったら柳が戸惑うと思って

  あぁあ…言うつもり無かったのになぁ…」

心なしか泣きそうな声の南野に

どう言えばいいのかわからなかった

柳「今の忘れてくれ…なにも無かったそれで解決だ…」

柳『忘れるって…

  できるわけないだろそんな事…

  だってお前ずっと我慢してたんだろ…

  俺が我慢させてたんだろ…』

南「あぁぁ…情けねえ」

柳『俺、同性愛?とかよくわかんねぇけど

  南野に我慢してほしくない…

  だから俺にできることなら何でもするから』

南「え?…」

顔をあげた南野の目からは涙が流れていた
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