第3章 Chandelier/リーチ兄弟
「それはどうでしょう。善処しますが“あちら”次第かと…。アズールも一緒に来ますか?」
ジェイドの底意地の悪い笑いに頭痛がしてくるようだった。
「遠慮しておきます。」
「それは残念です。では、僕達だけで楽しませてもらいますね。」
笑みを深めてジェイドは言った。
ー念の為、防音魔法をかけておくか。
部屋が離れているといってもいつもより静かな寮内ではどんな音が漏れ聞こえてくるか分からない。朝までの快眠を守るために対策を練っておく。
アズールは声を出して笑う二人を置いて部屋に戻って行った。
*****
ユウは部屋に戻るとグリムを布団に寝かせると、着替えもせず布団に横たわった。体の熱さも然ることながら激しい体の疼きが全身を刺激していた。
ー薬盛られた?!いつの間に?!何で?!
熱くなる体に対して頭はまだ冷静を保っていた。だから、部屋に戻って来ることが出来たのだか、それも限界だった。
クロッチを指で触れると僅かにシミが出来ているのが分かった。自室以外でこんなことをすることに対して引け目を感じるが、どうすることも出来ない程の疼きだった。
指でクロッチ越しに秘部を擦りなぞるとシミがジワジワと広がっていく感触がする。
「…っ………んっ………。」
声を押し殺し、何度か擦るだけで、普段よりも感度が上がった体はすぐに快感の波に流され果てた。これで疼きは収まるかと思いきや、疼きは先程よりも強くなっていた。ユウはショーツの中に手を入れ、直に秘部に触ると室内に水音が響いた。そこはぐっしょりと濡れ泣いていた。マズいとは分かっていても蕾を刺激する指は止められず指とショーツを濡らしていく。
ー…足りない。
2度目の絶頂に達しても満たされず、指を蜜壷の中に入れ、奥へ沈めていく。
その時だった。
「小っエビちゃ〜ん!」
バンッと何かが壊れる大きな音とユウを呼ぶフロイドの声がしたと思った瞬間には部屋の扉が、勢いよく開かれていた。
「…………ひっ?!」
ショーツの中に入れた手を勢いよく引き抜き、姿勢を正す。
ー見られた…。
血の気が一気に引いていく。扉の方を見ると双子がこちらを見て笑っていた。その目はギラギラとし、ユウを獲物として見る捕食者の目だった。心臓の鼓動は大きく脈打ち音をたてているように感じる。全身から汗が噴き出し、その身を震わせる。