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【ツイステ】欲は大釜に溶かして煮る

第2章 ◆化粧/ケイト


正面を向き何かを訴えようとするユウの口を自身の口で塞ぐ。驚きで目を見開くユウを見て、申し訳なさが込み上げてくる。
固く閉ざされた唇はケイト自身を拒んでいる様だった。今まで暗黙の了解で避けていたことを思い出し、後悔する。それでも、一度こみ上げた衝動は止められそうになかった。
「…っ…せんぱっ…!」
一瞬唇を離し、口を開けた隙を狙い口腔内を犯す。舌を絡め取り吸い取り、下唇に唇を重ねる。キッチン内に二人の唾液が混ざり合う水音が響く。ユウは最初だけ抵抗したが、その後は目を熱っぽく潤ませケイトのジャケットを握りしめていた。ケイトはジャケット、ベストの順にユウのボタン外し、ネクタイを外した。第2ボタンまで外されたシャツの下の肌は仄かに朱がさし始めてある。その色香に刺激され存在を主張し始めたソレをユウの体に押し当てるとユウは僅かに体をピクリと反応させた。
ーもう誰が好きでもいいかな。
寂しさを覚えるが、ユウの悶える姿、視線、吐息、唾液、舌の柔らかな感触、体温の全てが媚薬の様に理性を飛ばしていく。
「…ふっ…ん…はぁ……っ…あっ…ゃ……んん!」
耳朶を甘噛みし、舐める。そして、クチュクチュと耳元水音を響かせるとユウは甘い声を漏らし始めた。ケイトは耳元を犯しつつ、シャツ、下着と外していく。
「ちょっ…っ…先輩っ!…んっ…ここじゃ…ャ」
ケイトは下も脱がそうとした手を止め尋ねる。
「ここじゃなきゃ良いの?」
ユウはコクコクと頷いているが、寝室に行くまでにグリム達に気付かれる可能性もある。また、そこまで我慢する気もない。ふと目線をずらすと扉があることに気付く。ユウの腕をひき、その扉がある部屋に入るとそこはパントリーだったと思われる小さな部屋だった。使われる機会が少ないのか中は埃臭い。消え入りそうな灯りをつけ、扉を閉める。
「……エッチ。」
固くなったソレを押し当て、耳元で囁くと耳まで赤くする。顎を掬い上げ、頭を両手で支えながら触れる程度のキスから深いキスまで緩急をつけて落としていく。
「ん…クチュ…チュ…はぁ…ん…。」
お互いが肌に纏う邪魔な物を剥ぎ取る。
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