第8章 ep.07 様々な種行動
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「相変わらずお前は良い匂いさせてるなぁ!」
フリント
「おい、シディそれくらいにしとけ」
シディ
「おお、フリントじゃないか。久し振りだな」
フリントに止められてやっと彼等の存在に気付いたシディは、リディアの首筋から顔を上げて明るい笑顔を見せた。
リディアはその隙にフリントに隠れるようにする
リディア
「この人が昨日言ってた変な人、シディ」
シディ
「おいおい、リディア。変な人って紹介の仕方はないだろ」
フリント
「寄るな、シディ」
フリントに隠れるリディアに詰め寄ろうとするのを、すぐにフリントに止められてシディは拗ねたように唇を尖らせる。
ヴィンス
「何だか、想像と違うな…」
ミフウ
「案外こういう人懐こい感じの方が受けんのかもしれないね」
拍子抜けしたように呟く二人に、一部だけが長いオレンジの髪を三つ編みにしている男は人好きのする笑顔を見せた
シディ
「あんたらはリディアの仲間か?良かったな、リディア!お前を理解してくれる奴がいて」
リディア
「うん、ありがと」
簡単に挨拶を終えると彼が今泊まっているという宿に向かう事になったが、その最中もずっとリディアに話し掛けフリントに怒られるというのが続いた
──宿
シディ
「ノム!お前、吸血鬼が嫌いだろ」
ノム
「は?」
宿に着くなり明るく告げられた言葉にノムは思わず固まり、ノムが何か言う前にシディが笑う
シディ
「って、当然か。変な事聞いたな」
ノム
「いや…昔はとにかく吸血鬼は全員、嫌いだった。けど、リディアに会ってからは変わった。…最初はリディアだけ受け入れりゃ良いって思ってたけど、知ってくとそうもいかなくてな。…全員を敵だと思うのはやめようってな」
その言葉にシディとリディアは嬉しそうに笑み。
リディアだけを受け入れていると思っていた他の三人は驚いたがすぐに笑っていた
シディ
「言ったろ。お前の事をちゃんと見てくれる奴がいるって」
リディア
「そうだね。…シディは相変わらずだね」
シディ
「まぁな。けど、それで得る情報も多い。…それ求めて来たんだろ?」
話が早いシディにヴィンスは頷いた