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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第14章 研究と緊急招集


昼餉を食べ終わったあと全員で鍛錬の続きを行い、夕刻頃に刀鍛冶の里から更紗と炭治郎、そして刃こぼれの酷かった伊之助の日輪刀が届けられた。

更紗に関しては穏やかに受け渡しが完了したが、炭治郎は担当刀鍛治の鋼鐵塚から包丁を持って追いかけ回され、伊之助は受け取った日輪刀を自らの手で刃こぼれさせ、いつも穏やかな鉄穴森から追いかけ回されるという収集し難い事態が巻き起こっていた。

そんなこんなな状況を更紗と善逸がどうにかおさめ、落ち着きを取り戻した鋼鐵塚や鉄穴森と共に夕餉を囲み、今は母屋の台所で1人、更紗は杏寿郎の帰りを待っていた。

夕餉は要らないと出かける際に言われていたが、まだ夜が冷える時期なので杏寿郎の好きなさつまいもの味噌汁を温めているのだ。

「緊急招集と言えど、やはり会議は時間がかかるものなのですね……無事に帰られたらいいのですが」

静かな台所で独りごちていると、カラカラと玄関の扉が開く音が響いてきた。
更紗は慌てて火を止め、この屋敷の主を出迎えるために玄関へ向かうと、驚いた表情の杏寿郎が佇んでいた。

「更紗、ただいま戻った。帰りを待っていてくれたのか?」
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