• テキストサイズ

月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第14章 研究と緊急招集


「それじゃあ更紗ちゃんはどうなるの?命にかかわるなら、更紗ちゃんはどうなっちゃうの?」

簡潔に説明したばかりに蜜璃を悲しませてしまったしのぶは、泣き出しそうな瞳を見つめて補足する。

「更紗ちゃんは……本人の証言によると大丈夫なはずです。あの子は不思議な力を持っているので、それが相殺してくれたようですよ」

それを聞いて少し悲しみの色は和らいだが、それでも確証がもてないので眉は下がったままだ。
そんな蜜璃に杏寿郎が何か言葉をかけようとした時、小芭内が優しく背をさすりながら、蝶屋敷での更紗の様子を口にした。

「月神は大丈夫だ。先日、胡蝶の屋敷で言葉を交わしたが元気にしていた。体調を少し崩していたようだが、俺の怪我の治癒もしてくれたので心配ない」

「うむ!更紗は人を悲しませる嘘をつくような少女ではないからな!今では特大瓢箪を破裂させるために日夜奮闘するほど元気だ!」

2人の言葉にようやく安心したのか、いつも通りの花のような笑顔が戻ってきた。

そしてそれを見計らったかのように襖が開き、お館様があまね様と共に部屋へと姿を現した。
その珍しい光景に、全員が息を飲んだ。
/ 1883ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp