第14章 研究と緊急招集
「む……そうか?では要を飛ばして俺からも連絡は入れるので、様子だけ見てやってもらえると助かる」
二人の会話にしのぶは目を丸くした。
3人とその妹と言えば思い当たる人物は限られているからだろう。
「あらあら、煉獄さん。もしかして炭治郎君たちを継子にしたのですか?」
「うむ!少年たちには光るものを感じたのでな!竈門妹も先の任務では血を流しながら人を助けていた!その姿は紛うことなき鬼殺隊士だったぞ!」
しのぶも蝶屋敷で長い時間3人を見守っていたので、その光るものと言うのはわかる気がした。
だが、しのぶの中には禰豆子であっても、鬼という忌むべきものへ対する嫌悪感はなくなっていない。
ゆえに彼ら……とくに炭治郎を継子には迎えることは難しかった。
それは杏寿郎も同じだったはずだ……裁判が始まる前までは。
あれからまだ1か月ほどしか経過していないが、その間で柔軟に考えを変えられる杏寿郎に心の中で感嘆のため息をもらした。
「それは……素晴らしいですね。きっと煉獄さんならば、強く正しく導くのでしょう。陰ながら見守らせていただきます」
「あぁ!今後とも継子共々よろしく頼む!胡蝶の処置はいつも的確で、何度も助けられているので信頼している!」