第13章 新居と継子たち
「期待してるぞ!……お?姫さんと揃いの髪型か。鬼になっても女は女ってわけね……まぁいいわ!ちょうど任務の話しをしてた、煉獄たちも聞いててくれ!触りの部分だけであいつらは派手に消沈してっけど」
消沈と聞き3人がチラリと炭治郎たちを覗き見ると、まさしく消沈している姿が目に映った。
燃え尽きているようだ……
「不憫に感じるほどの落ち込み具合だな!更紗、竈門妹も腰を下ろして話しを聞かせてもらおう!」
杏寿郎に促され消沈している3人のそばで更紗が腰を落ち着けた時、さすがに禰豆子は兄の酷い落ち込みようが心配になったようで、炭治郎の目の前に座り顔を覗き込んでいる。
「あぁ、禰豆子。更紗に結ってもらったんだな。可愛いぞ……禰豆子、兄ちゃんは近々姉ちゃんになるらしいよ?それでもそばにいてくれるか?」
「んむ?」
炭治郎は禰豆子を抱き寄せ気持ちを落ち着けている……
「んな大層なもんじゃねぇだろ!任務行くことなったら数日間女装するだけだ!煉獄なんて姫さんを任務に行かせるくらいなら、自分が女装するって言ってたぞ」
「うむ!今でもそれすら厭わない心積りだが、どうやら体格的に無理なようでな!諦めるに至った次第だ!」