第13章 新居と継子たち
色々な状況が重なり、本日の鍛錬は終了となった。
その代わりに今は天元も含めた全員で母屋の居間へと移動し、更紗の力の説明を新たに継子になった3人に説明していた。
「更紗の力は説明した通りだ。もう一度言うが、無償ではないので各々頼りすぎぬように!そして、混乱を招く恐れがあるので、一般の方々はもちろん鬼殺隊士にも他言無用だ、いいな?」
何度か治癒を施してもらった炭治郎はもちろん、善逸も伊之助もあまりにも非現実的な能力やその厳しい代償に、言葉を失いただ頷いていた。
「よし!では宇髄、奥方たちの方に問題がなければ泊まっていってくれて構わないぞ!もう日も暮れかけているし、母屋は部屋が余っているからな!」
天元は少し考えるも、首を左右に振って遠慮した。
「さすがに新居の初夜に泊まるほど野暮じゃないんでね。近くに宿取ってっから、そこに移動する……が、飯は馳走になりてぇ!姫さんのさっきの身体能力上昇の話し、派手に興味あるからな!」
「野暮なことは何もありませんよ……と、とりあえず、私は先に夕餉の支度をしてまいります!皆さんはこちらで寛いでお待ちください!」
顔を赤くして立ち上がった更紗に続き杏寿郎も立ち上がるが、それは炭治郎によって止められた。