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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第11章 夢と現実 壱


「え?!」

その目は更紗から視線をそらさず肉塊を更に複数本に分裂させて、確実に目の前の目標の体を拘束しようと全部同時に迫ってきた。

「ほ、炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり!!」

あまりに衝撃的な数々の光景に更紗も動揺を隠せずどもってしまう。
どうにか技で全ての肉塊を斬り伏せたはずなのに、どういう訳か全てが徐々に修復していく。

「準備ってこの事だったのでしょうか?下弦ノ壱が列車に取り付いた……と言うより一体化した?しかもあの目は?」

目の正体を探ろうとした瞬間、急激に眠気に襲われた更紗は自身の手の平を日輪刀で切りつけ意識を保った。
それをすぐに完治させ目から視線を逸らす。

「そう言えば人を眠らせるのがお好きな鬼でしたね。ですがこれは少し厄介です……修復が追い付かないほどに切り刻むしか手はありません!」

以前、当主の鬼と闘った際に繰り出した見様見真似の技の構えをとり、地面を両足で勢いよく踏み切って前後左右を橙と紫の炎の残影を纏わりつかせながら切り刻んでいく。

切り刻んだ瞬間に車輌が僅かに跳ねたので、鬼に少なからず痛手を負わせることが出来たのだろう。
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