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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第10章 裁判と約束


事情を説明してもらった更紗は、炭治郎達より遅れること1日、杏寿郎と共に手土産とお見舞いの品を大量に持って蝶屋敷へとやって来た。

更紗の速度に合わせたとはいえ、まだしのぶは帰宅しておらず看護婦として身を寄せているアオイに客間へと通してもらった。

「お、お見舞いの品と言え多すぎないですか?全てを持って行くのは良くありませんので、皆さんのお見舞いに行かれるなら1つだけ持って行ってください」

そう言われると思って更紗は止めたのだが、那田蜘蛛山での負傷者は多かったので、見舞いの品も多い方が良いだろうと杏寿郎の言葉になぜか納得して今に至る。

「はい!あ、後の物は他の患者さんや皆さんで召し上がって下さい」

更紗はアオイにズイと品の数々を渡し、1つの箱だけ持って立ち上がった。

「杏寿郎君、炭治郎さんや禰豆子さんのお見舞いに行きましょう。怪我の具合も気になりますし」

「そうだな!昨日見た限り怪我も酷かった。胡蝶が帰る前に様子を見に行くか」

アオイに叱られても気にした様子なく溌剌とした笑顔の杏寿郎を促し、更紗はアオイに一礼して客間を後にした。
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